暮らしの豆知識
住まいの地震対策2

建物の1階を頑丈にする
耐震改修の方法は一律ではありません。同じ工法でも住まいに対する要望や状況、あと何年暮らすのか、といった条件によって変わってきます。
その上で、優先順位が高く、かつ費用の安い補強策から進めるのが基本。その優先順位は上表にある通りですが、これは建物の1階部分をいかに頑丈にするか、という観点から考えられています。

「木造住宅耐震百科」木耐協 2003年
なお、木耐協や、地震防災への取り組みに熱心な静岡県などでは、改修事例などを積極的に公開しています。それらを参考に、改修のノウハウを積み重ねる事もできます。
耐震改修工事の例


- エポキシ樹脂を注入してひび割れを補修する
- 無筋コンクリートの外側に、新たに有筋の基礎を設けて連結する



- 筋交い入れ、金物で端部を留める
- 構造用合板を張る
- 開口部を減らし、壁を増やす


- ホールダウン金物で補強
内付け:壁を壊して内側から取り付け
外付け:壁を壊さないで、内付けよりも工期が短く、安価 - 屋根を軽くする
重量のある瓦屋根をトタン屋根などに葺き替え - バットレス(添柱、控柱)を設置する
建物内部で壁の補強ができないとき、筋交いと同様の効果があるバットレスを外側に設置



- 土台の取り替えや柱根継ぎ
土台が腐朽またはシロアリ被害を受けている場合や、柱下が痛んでいる場合に行う



- 沈下修正
沈下した分だけ修正。
比較的安価だが応急処置的 - 支持地盤まで杭を打ち、基礎を載せる
家をジャッキアップし、杭を打ち込む。 高額な工事になる。 - 地盤改良
家を持ち上げ移動、または1階の床を全てはがし施工。高額な工事になる。
静岡県・耐震ナビ http://www.taishinnavi.pref.shizuoka.jp/ を参照
家の老朽化で大きな被害につながります

私たち人間と同じようにマイホームも定期的な健康診断が必要です。
蝕まれた家では不意の地震に大きな被害を負ってしまいます。
まずは「お住まいの健康診断書」でチェックしてみましょう。
お電話・FAXでのご相談も承ります。
万が一の備えには・・・
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で大切な住宅と家財の備えをお勧めします。
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(財)日本建築防災協会がフリーウェアソフトで公開している「我が家の耐震チェック・プログラム」は自宅のパソコンを使って楽しみながら耐震性をチェックすることができます。
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